(出典:くるまのニュース)
2019年3月29日、NEXCO中日本が新名神高速道路の6車線化について国土交通大臣から許可を受けたと発表しました。
現状の4車線から2車線増やすことで輸送力は単純に1.5倍になりますが、実現後はどのように変わっていくことが予想されるでしょうか。
車線を増やすのは自動運転の実験目的
6車線化の目的は輸送力向上よりも、自動運転の実験のほうが表向きになっています。
自動運転も実用化に向けてまだまだ課題が残されているため、狭い4車線道路では何が起こるか分からないためあと2車線増やした、という意図かも知れません。
また、自動運転車を実際に走らせる段階になると、不測の事故防止のため新たな2車線には一般車が入れなくする措置が取られることも考えられます。
ともなれば、2車線増やしても渋滞緩和は期待できない??・・・なんてことも。
ただ、自動運転が本格的に実用開始となればその措置も解禁となり、輸送力1.5倍の高速道路として利用可能になることも考えられるでしょう。
現状、大阪~名古屋間は約2時間前後の所要時間です。
道路の輸送力が増して渋滞が緩和されれば、さらに便利になることは間違いないでしょう。
リニア開業時期との関連性
新名神6車線化工事が完了するのが2026年ごろ予定だそうです。
そして、リニア中央新幹線 品川~名古屋間開通が2027年予定になっています。
その差は1年。似たような時期に実現されることから、その関係性は無視できないと思われます。
リニアが開業しても、当初は名古屋止まり。
最終的には名古屋~大阪間も開通予定ですが、品川~名古屋間開業の20年後とのこと。
大阪はその間、3大都市圏から仲間はずれになることになり、関西経済界が不満を爆発させた経緯もありました。
もしかすると、新名神の6車線化工事は、この20年間の影響を少しでも解消する目論見があるのかも知れません。
2026年にもなれば自動運転技術も確立されているでしょうから、大阪~名古屋間もマイカーで負担なく移動することができ、リニアから蚊帳の外にされている20年間を補てんできるかも知れません。
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